前回の続きを書かせてもらいます。
4.気泡の処理
各パーツをよく見てもらうと、パーツの表面に丸い穴が開いている箇所があるかと思います。
コレを処理しないと見栄えが悪いので、直していきます。
写真の前髪パーツをよく見ると、丸いぷつぷつしたモノが見えます。
処理には、小さな丸刀を使用します。
大きな気泡や小さな気泡が密集している所は、丸刀で気泡を周辺からえぐって少し大きめの穴を開けます。
小さな気泡が1つだけある所は、少し穴を広げる程度でいいと思います。
気泡がないか、全パーツ確認し、処理を行ってください。
5.ピンバイスで穴あけ
胴体や顔を接続するための穴をピンバイスで開けます。
やり方は、穴を開ける箇所に、先の尖った物で小さな溝を作ります。
そこに、ピンバイスをあてがって穴を開けます。
穴の径は1.5mmです。
注意点は、胴体の腕の部分の穴を開ける時、少し斜め上方向に向かって穴を開けてください。
また、穴の深さですが、胴体の腕、脚、羽を接続する箇所とリボンの穴の深さは、2~3mm。
胴体の顔を接続する箇所、前髪、後頭部、顔の穴の深さは、5~8mm程度で良いと思います。
6.パテで穴埋め
前に丸刀で開けた気泡の穴をパテで埋めていきます。
使用する道具は、ラッカーパテ、調色皿、調色用ヘラです。
自分、今回初めてラッカーパテを使用します。
今回はラッカーパテを使用していますが、エポキシパテやポリエステルパテを使用しても構わないです。
ただ、今回は塗装をする際、サーフェイサーを使用しない方法を試して見たいと思っているので、パテの色は白を使用しています。
調色皿にパテを出し、ヘラを使って気泡の穴に塗りこんでいきます。
あとで、やすりがけなどを行うので、塗り方は雑でも大丈夫です。
注意点は、ラッカーパテの場合、すぐに乾燥してしまうので、少しずつ出して使用すると良いと思います。
また、溶剤が揮発し臭いがキツイので、換気するようにしてください。
(補足ですが、ラッカーパテは、気泡や段差を埋めるために使用し、そのまま使用せず、ラッカー溶剤などで薄めて筆で塗るのが一般的だそうです…)
この作業を行い、気泡の穴をすべて埋めてください。
7.削り作業
ラッカーパテが固まったら(1時間くらいで硬化しました)、表面の凹凸を彫刻刀で削ります。
その後、やすりでパテで埋めた箇所、バリの部分を削っていきます。
やすりは、空研ぎやすりの#320を使用します。
やすりで削ると、結構きれいになると思います。
ですが、まだ小さな段差だったり、前は見つからなかった気泡が見つかったりすると思います。
そうしたら、またパテを盛って、やすりで削ります。
流れとしては
傷にパテを盛る
↓
やすりで表面処理を行う(やすりの目:#320)
↓
傷にパテを盛る
↓
やすりがけ(やすりの目:#600)
↓
傷にパテを盛る
←今ココ
↓
やすりがけ(やすりの目:#800、スポンジやすりを使用)
↓
パーツ全体をやすりがけ(やすりの目:#1200、スポンジやすりを使用)
私はこんな感じでやってます。
なるべくパーツ表面をきれいにしたいとは思ってますが、はっきりいってすごく疲れます…
なので、ある程度で妥協点を見つけた方が良いかと思います…
今日はここまでです。
次回は、表面処理を終えて、塗装をしていこうと思います。
ではでは。
by taka